「おーっ。伶士?なずぽよ、帰ってきたと思ったらお熱いことで?妬けるぅーフッフー!」

「おとみー、ごちそーさん」

「橘パイセン、カノジョ帰って来てよかったっすねぇー!ロンリーおセンチ禁欲生活終わりましたね!で、俺、花マル貰えますか?」

チカの後ろには、何故か雪村。

花マル?おまえの今日のプレイか?……75点だバカヤロー。禁欲いうな!

みんな揃ってニヤニヤニヤニヤ……。

俺は開き直ってしまって全然平気なのだが。

意地っ張りの見栄っ張り、プラス照れ屋さんのなずなには、どうやらこの視線は耐えられなかったようだ。

今も必死に俺から逃れようと、腕の中でジタバタしている。



「お、おまえらっ!見るな!……ちょっ、伶士!」

「だから。離せないったろ」

「何っ!」

「というか、なずぽ。おめえ、修学旅行のために帰ってきたんか」

「え?修学旅行?何それ」

何だそれは。修学旅行という大イベントを忘れてるのか、この娘。




みんなの笑い声に包まれて、空を見上げてーーー俺は、思う。




やっぱり、世の中笑っていられる平穏が一番。

平凡も一番。

……君がいれば、どんな平凡な事も美しく彩られて尊いものになる。



そんな彩られた尊い日々になった毎日同じ事の繰り返し、上等。

それが一番の有り難い平和。

この世で最高の、奇跡。





……君が、傍にいることの幸せ。










俺のボディガードは陰陽師。
~第六幕・相の証明~

★fin★
Complete,misson.
nextmisson,someday…