俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「今日しか無いって…」

「あの二人の目を掻い潜って、伶士くんに接触するのは今日しか無かったんだよ。なずなと剣軌くんが共に行動してなお、帰りが遅い日は。玲於奈に依頼のスケジュール教えてもらっちゃった」

「……」

そういうことだったのか。



あの二人の知らないところで、俺と接触する必要があった。ということ。

そして、俺と接触する理由。それは…。



「…何で、二人に内緒なんですか?そこまでして俺に話さなきゃいけないことって」



…恐らく、綾小路さんは俺に、二人に聞かせてはいけない内容の話をするのだ。



綾小路さんは「うーん…」と言葉を選んでいるようだ。



「ま、向こうに着いてから話すよ。みんな待ってるから」

「……え?みんな?」





到着してみると、そこは予想外の光景だった。

店内に入るなり、カウンターを陣取っていたのは、三人の男性。



「伶士クン、学校お疲れ様デス」

「ども」

「お久しぶりです、こんにちは」

「へっ?!……あ、あぁ、お疲れ様です」



まさか、ペンタグラムで待ち受けているとは思わないだろ。

玲於奈、風祭さんに、川越さんが。