俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


でも、なずなの境遇からして、そう考えるのか妥当だろ。

そう考えるのが……。



(……)



……会えなくなるのが、怖い。



それが、俺の本音。正直な気持ちだったりする。



その不安を、『信じてる』だとか『ずっと待ってる』とかいう強気なセリフに置き換えて、俺は意地を張っていただけなのかもしれない。

ただの強がり……。



気付かされた自分の小さな器に、溜め息が出そうになった。



『信じてる』『ずっと待ってる』



このセリフに、嘘偽りはないんだけどな……。






ワンコロに軽く説教された後、忠晴のお迎えが来たので、みんなを残してペンタグラムを出ることになる。

《おらたちはてんかいかえるけど、またあおうな!おらたちはそうるめいとだぞ!》と、白もふ犬コロと別れを惜しんで(?)その場を後にした。

犬とソウルメイトって……。






ーーーそれから、時だけが経っていく。




例年より、少し気温の高い今年の北国の夏。

なずなにあれだけ一緒に見に行こうと言っていた花火大会も、いつの間にか終わっていた。