俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


《明日の夕方、ペンタグラムに来て貰えませんか?なずなと剣軌くんには内緒で》



……昨晩、こんなお誘いのメールが俺のところに来た。

送信主は、あの綾小路さんだ。



なずなと菩提さんには内緒で?

それが引っ掛かり、《何故内緒なんですか?》と、はっきり突っ込んでしまった。

すると、こんな返信が返ってくる。



《あの二人には内緒の話です。明日、二人は顧客回りで帰りは夜中だそうなので、君が言わなければバレません》



というか。何故、なずなと菩提さん、二人の予定を知っているのだ。

いや、そこは問題じゃなく。



二人に内緒の話…?

それを、俺にするの?



内容は何?とも思うが。

なずなに対して秘密を抱えるなんて、【夢殿】覚醒の件もあるのに、これ以上なぁ…なんて、罪悪感で気が重くなってしまう。

しかし、そこまでしても俺の耳に入れとかなくてはならない話なら、聞かないわけにはいかない。

もちろん……話の内容は、気になる。



了解の旨を伝えると、《学校に迎えに行きます》とのことだった。

あわわ。鉢合わせたりしないだろうか。

ペンタグラムだって、ヤツの家の前だろ。