俺の驚愕したリアクションが面白いのか知らないが、おじさんはまだ笑い続けていた。
「あははは……まあ、夢枕ってのは元来故人が、人の夢の中に勝手に登場して一方的に言いたいこと言って終わりみたいなもんなんだけどさ?」
「……」
うん、夢枕は『お告げ』というぐらいだから、勝手に喋って勝手に帰って、言われた方は『はっ!』だなんて目を覚ますんだ。
だけど、これがその夢枕だというのなら、何か違う。
だって、俺。普通におじさんと会話してしてるでしょ。『夢』の中で。
……だが、それは。俺自身の能力特性のようなもので。
「伶士は精神世界への干渉能力持ってるから、ひょっとしたら対話出来ちゃうかと思ってさー?まさかとは思ったけど、ホントに出来ちゃうとは」
「……これって、すごい能力なの?」
「すごいのなんの。《夢渡り》は、誰もが滅多に持ってる能力じゃないよ?大石くんが亡くなったから……この人間界では伶士と神女様ぐらいかな?」
「みこさま?」
「うん。そういう人がいるんだよ。神宮に。人間界に大結界張ってくれてる人が」
「ふーん……」



