俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


それにつられて、バックにいた人達は次々とゾロゾロ後を追ってしまい、向こうへ行ってしまった。

真凛とその育ての母も、手を繋いで笑い合いながらその後を着いていく。

だいぶ人がいなくなった。




「……ゆずらはどうするんだい?私達と来るかい?」



パパ太夫の視線は、その集団がいた場所に残された、美奈人の母だった。

傍にはびわたんを抱っこした美奈人もいる。



美奈人母は、首を横に振る。



「乳飲み子いるし、美奈も未成年だし。旦那が家で待ってるから先に帰るよ。……優の昔話は旦那とするさ」

「……そうかい。旦那に宜しくな?」

「うん、わかった」

「僕は行きますーっ!僕だって優のあれやこれやの昔話したいからねー?」

どこからともなく、弓削先生が急に登場した。ビックリした。

笑顔の仮面で登場するなり、こっちに手を振りながら、軍団の後をゆっくり歩いて追う。

「先生、飲み過ぎんなよー」と、美奈人が呟いており、母に連れられて美奈人らもこの場を後にした。