俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜





ーーーそれから、そんなに時間が経たないうちに準備が整い、出発の時がやってきた。



おじさんを連れて、京都まで陸路で行く。葬儀は向こうでやる。そして、今から。ここから出発する。

つまり……札幌在住の者は、ここでおじさんとお別れとなるのだ。



見送りのため、病院の正面玄関に集まった人の数を見て驚かされる。

そこは人、人、人だらけだった。

わんさかと……何人いるんだろう。まるで芸能人や政治家さんが退院して出て来るのを待っている報道陣のようだ。

面子というと、おじさんの病室を訪れた人達だった。

神威さんや川越さんら、パパ太夫や木嶋さんなどの知ってる人から俺の知らない人までズラリと。

白衣姿の人達も目立つ。今までおじさんの世話をしてきた看護師さんたちだろう。



そして、病室に訪れてこそいない人達もいた。



「ああぁぁんっ!どうしてぇぇ!どうして優死んじゃったのよぉぉっ!」

「私達にお別れも告げないで行っちゃうなんて、このいけずぅぅっ!」

「うああぁぁぁんっ!優ぅぅぅっ!」



泣き叫ぶ痛々しい声……おっさんの野太い裏声が辺りに響いて一層の注目を浴びていた。