俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「向こうで親父を見送ってくる……あと、いろいろあるから、しばらく向こうにいることになるかも……」

「……そっか」



今回の件は、たぶん総本山サイドも把握しているのだろう。

おじさんの件を含めて、黒い翼の彼の末路も……菩提さんが規律を破っていたことも。

そっちの話はよくわからないけど、後始末が大変なのかもしれない。



いつ、帰ってくるんだ?

……なんて、この言い方じゃ、なずなにもわからないのだろう。

だから……。



「じゃあ、俺はここで待ってる」



ーーー『また明日』と、言えない。



でも……自分の明日に繋がりを求めなくても、今の俺たちは大丈夫なような気がした。



だから、俺はここで待ってる。

おまえのことを、想ってる。

……信じてる。




「伶士……」

「いろんなこと、ちゃんとして戻ってこいよ?ずっと、待ってるから……行ってこい」



……今は、辛いかもしれない。

でも、ケジメをつけて、これから前を向いて歩いていけるように。

この先に待っているだろう、幸せを掴むために。

前に進むために、背中を押してやる。