俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


何?突然降ってきた、この問い詰められらるという展開!

もしかして、これ。俺のやらかしだとバレてる?……あら、いやだ!



いや、菩提さんだって気付いているんだ。

こいつが気付かないわけ……!でも、咄嗟にはぐらかしてしまった。



「人生、奇跡が起こることもあるだろ?奇跡ってやつは、いとも簡単に起きるって……」

「はぁ?!」

あわわ。



でも、詰問残酷物語も、そう長くは続かず。



「……ったく。今はそんな時間はねえから、ここまでにしとくけど。帰ってきたら、拷問のように尋問してやるからな?!覚えとけよ!」

「拷問?……おまえ、S気質だっけ。俺の記憶じゃ床M……」

「う、うっせぇわこのぉぉ!」



胸に一発パンチを入れられて、ぐふっとなってしまった。

やれやれ。じゃじゃ馬女を彼女に持つと、大変。

でも……今はそれが良かったりもする。

何となく、顔が綻んでしまった。




「……これから、京都に行くって?」



俺の急な問いかけに、なずなは勢いをピタッと止めて、ぎこちなくゆっくり頷く。