俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


おじさんにまさかの事実を告げられたヤツは、変な雄叫びをあげては、驚愕の表情で俺の方へと振り向いた。

おじさん、喋っちゃった……なんて、苦笑いをしてしまったのは言うまでもない。



「れ、伶士ぃぃっ!何で私の許可なくアレを見せる……!何をしてるんだぁぁっ!」

「おいおい。おまえのことだ。許可申請したってなかなか降りないだろうよ……」

「え、可愛かったよ?……まるで、未来先取りしたみたいで、得したよ……俺の、可愛いなずな、世界一……」

「ち、ちょっと、世界一って……」

「へー!なずな、学校祭でモデルやったのか?どれ、見せてくれ!」

「私も見たいなー」

「み、水口さんに奥様まで……」

「柊斗さんには、瞳真くんの戦国武将コスプレ姿の写真見せるね」

「コスプレ?何をやってんだアイツは……」

「瞳真……おっきくなったね」



横たわるおじさんを囲んで、写真を見せながら話をして、笑って。

菩提さんや親父たちも昔の話をおじさんに聞かせては、笑って。

限られた人達だけで過ごす、このひとときは。

静かに過ぎていた。





でも……おじさんの口数が、どんどん少なくなっていく。