俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜



病室の窓から、橙の陽光が差し込んできたことで気付く。

太陽の高さは低くなっており、気付けばもう夕方になっていた。



なずなたちがここにやってきてからは、訪問客は途絶えていたのだが。

ここで、うちの親父同様、おじさんと縁の深い重要な人がこの病室を訪れる。



「優っ……マジか!」

「わぁ、柊斗……会いたかったよ」

「つっ…当たり前だろ!」



おじさんが目を開けて、声を発していることを理解すると、飛び出すようにベッドサイドに駆け寄ってきた。

柊斗さん、曈真くんのお父さん。

柊斗さんは単身、スーツ姿だ。職場から駆け付けてきたんだろう。



親父と柊斗さんと、おじさんは。

北桜学園の中等部からの同級生だった。高等部を卒業するまで、部活は違えど、何をするにも三人で行動していたらしい。

大学は別々になり、それぞれの道を行くも、何かにつけては三人は必ず集まって顔を合わせていたという。

もう、何十年来の親友なのだ。




「ばかやろっ!もう目を覚ますことはないって言われてたんだぞ?!なのに……」