俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「って、リグ・ヴェーダ。もしや……」



……あっ。

リグ・ヴェーダの命が尽きていて、私たちが生きているというこの状況は……。

説明無しでは、玲於奈は誤解する。

復讐を遂げてしまったのでは?なんて。



いや。いやいや、違うんだよ。

この状況、早く説明しないと!

気持ち逸り、あわあわとしてしまう。



「あ、あのっ、玲於奈……」

「……魔力が綺麗サッパリ消え去ってマスネ。【相殺】デスカ?」

「は……」



玲於奈は一旦、私達から離れて横たわるリグ・ヴェーダの方へと赴く。現場確認か?



「あ、あの……」

「……コレは、水晶鬼の『核』デスカ?粉々になって……で、なずなサン」

「ん?」

「……アナタの腕のコレ。【神帯】デスネ」

「へ?」



指摘されて、私は自分の腕に目をやる。

自分でも気付かなかったが……私の腕にはまだ、黄金のオーラ【神帯】の一部がふわふわと羽衣のように巻きついては浮いていた。



「やはり……優サンから【神童】受け継いだのデスカ」

「……でも、ダメだった」

「……ソウですか。でも……」