俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「嘘っ……」



いろんな『まさか』が一気に押し寄せてきて、頭がごちゃごちゃになる。

何故だかわからない。ホント、よくわからない。

でも、こうして【神帯】に包まれて、ガーディアンが目の前に現れて。

こっちが状況把握する間もなく、継承の儀が始まっていて。

儀式が執り行えているということは……親父の意識が戻っているわけであって。

混惑だらけの状況なのに、何で。



(あぁ……)



何で、こんなことになってるんだろう。

そして……何で、胸がいっぱいで涙が出るんだろう。



親父が…目を覚ました…。



意識もせず次々にドバドバと溢れてくる涙を流したまま、感動でいっぱいになった胸の震えを逃すかのように胸に手を当てて、息を整える。

これは、奇跡だ。

いったい……と、考えている暇はない。



これは恐らく、親父が「やれ!」って言ってくれてるんだ。

私に今、出来ることを与えてくれた。



だったら、もう。やるしかない。



「……というか、私と契約するガーディアンは?」