俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


待ってた……?



声の方へ顔を向けると、今度は足元からベール状となった黄金のオーラが噴き出すように立ち昇る。

その向こうには、薄らと人影が確認できた。



(これって……)



人影を映し出す帯状の黄金のオーラで、私はまさかの推測に気付かされる。

それは、幾度も目にしたことのあるものだった。



(【神帯】だ……)



ガーディアンと契約したという【神童】の証、神帯。

ガーディアンの神力を借りる時に出現する、ガーディアンと神童を繋ぐものだった。



何故、今ここで。私の目の前に現れる?



疑問と推測が頭を巡る中、またしても少女の声が聞こえてきた。



《名前……あなたの名前を、教えて?》



名前……?



(……まさか!)



もしもの推測に、頭を混惑させながらも、声の方角にある人影がはっきりせず、目を凝らしてみる。

髪がサラサラとしたストレートのロングということから、女性のシルエットだってことはわかるんだけど……誰だ?

だが、心の声までも相手には丸聞こえらしい。



《誰だじゃないよ。貴女の名前!……そっちが先でしょ?》