俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


何で、意識しなかったんだろう。何で気付かなかった?!

布団に潜り込み、添い寝までしていたのに。

何で、その続きが無かったんだ…!

おままごとをやっていたというのか、俺は!



心の中で嘆息し、リビングのソファーにて一人、頭を抱える。

状況が状況だったけど、自分がこんなにヘタレだとは思わなかった…!



…けど、現在のなずなは右肩上がりに回復中。

いやいや。回復してようがしてなかろうが、激ヤセだろうが、一度意識がそっちに向いてしまったら、もう止めようがない。

先程から、なずなを見る目がスケベヤローになってしまっている。



「お風呂気持ちかったー」



ヤツの登場に、心臓がドクリと動く。

風呂から上がり、キッチン一直線で冷蔵庫を開けているその姿を、そのスケベヤローの視線で見つめる。



「……なずな」

「あ?何?」



てなわけで。

今宵、俺は夜這いを決行しようと思う。



「…今日は俺の部屋でテレビ見よう」

「は?おまえの部屋?……まさか、あのデカいテレビでペンギン見せるつもりじゃねえだろな」

「まあまあ」