俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


…そして、午後七時。

二人はようやく部屋から出て来た。



二人に懇々とお説教してやろうと意気込んでいた秀晴だったが。

その怒りが遥か彼方へ吹っ飛ぶぐらいの驚愕が、そこに待っていた。



『はっ!す、優さん、その姿…!』

『秀晴さんメンゴメンゴ!もう元通りになったから心配無用ー!』



あんなにペラペラのガリガリのフラフラだったおじさんの姿が。

なんと、昨日の朝と変わらない、普通の姿に元通りになっていた。

…えぇっ!何で?!



驚愕のあまり呆然としていると、どこの文化かわからない娘がおじさんの後ろから現れた。



『んっとに優ー?もうトチんなよー?』

『ありがと神威ー!命を救ってくれて、もう愛してるー!』

『その愛してるマジムカつく!本当はそう思ってないくせにー?』



この娘が命を救った?はてさて。

神威さんの帰宅後、おじさんからそのカラクリの説明を受けて、秀晴は『陰陽師ってわかんない…』と、卒倒したようである。






『……男女の営みで、霊力が回復する?』