俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


家のインターホンを押して現れたのは、おぼっちゃまらと同じ年頃の女子高生だった。

いや、それはいいんだけど。



『あのぉー?立花っていいますぅー?』

『は、たちばな…』

『あぁー。この家もタチバナだっけぇー?漢字違うみたいなぁー?』



現れた女子高生は、ブリの照り焼きのように焦げた…いえ、日焼けた黒肌に、目の周りが真っ青で真っ白なアイシャドウに囲まれ、つけまつげでバサバサ、血の気のない口紅の色。…血色不良?

そして、制服姿ではあったが、白い雑巾のような脚半…いいえ、ルーズソックスにパンツが見えそうなぐらいのミニ丈スカート。白メッシュの頭にピンクの造花がいくつもあしらわれていて、南国?

この娘、どこの文化の人?



『優、大丈夫ぅー?マジヤバ5秒前みたいなぁー?』

『こ、こちらへどうぞ…』



5秒前ではない。とっくにヤバい。何もかも。

秀晴は、そのド派手な見てくれと独特な言語とイントネーションに目を丸くしてしまったという。

この娘、何人?

…しかし、このガンギャル娘。若気の至りに侵された、かつての神威さんとのことだった。

神威さん、ギャルだったの…。