俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜



翌朝、親父が様子を見に、恐る恐るとおじさんの部屋を訪問するが、当の本人は布団の中で泥のように眠っていたらしい。

見てくれは劇的に激ヤセのまま。



こんなんじゃ、学校は無理だな。

しょうがない。置いて行こう。



そんなわけで、おじさんは欠席。親父は一人で学校に行ったという。

…当時の執事、秀晴に世話を頼んで。



そして、親父が家を出てしばらくしてから、おじさんは覚醒し、ひょっこりと部屋から出て来たという。

劇的に激ヤセ姿のまま。



『す、優さん、あぁ痛ましい…どうしましたか?士朗おぼっちゃまは学校に行かれましたが…』

『秀晴さん、頼みあるんですが…』

『頼み?…ですか?』



おじさんが秀晴に頼み込んだこととは、こうだ。



『今から俺にお客さんが来るんで、来たら部屋に通して下さい』



はぁ…お見舞い?その姿で大丈夫?

秀晴は首を傾げたが『わかりました』と了解して、おじさんを部屋まで見送った。



だが、その一時間後。本当に橘家にお客さんが来たのである。



『すいませぇーん?優のお見舞いに来たんですけどぉー?』