俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜



しかし、場所は伏せられている?

プライベートで自分の車の助手席に乗せるぐらい懇意している弓削先生にも?

……それは、余程の覚悟を持って敵陣へと乗り込んでいった。と解釈して良いのか。

そう捉えると、より緊迫感が増してくる。



「そして、一刻も早く探し出さねばならないという事態となってしまいマシタ」

「一刻も早くって……」



それは、真凛も言っていた。



《なず姉、もう戻ってこられないかもしれない。いなくなっちゃうかも……死んじゃうかもしれない!》



早くしないと、みんなの方針に背く『殺し』に手を掛けることになる。

だから、早く止めないと。

と、勝手に解釈していた……のだけど。



「それは、コレのせいデス。……たくろークン」



玲於奈が視線を向けた方向にいた綾小路さんは、頷いてから自分のスーツの内ポケットに手を入れる。

しかし、そこから登場したものは、意外だと首を傾げるべき見てくれのものだった。

同時に何故か弓削先生が「あああぁぁぁっ!」と叫び出す。

余裕綽々の意味わかんない空気を発していたシルクのおパジャマ姿の弓削先生が、急に表情を変えてきて、ちょっとビックリした。