『お、おじさんと同じ?…って?!』
おじさんの名前が出てきて、思わず食い付いてしまった。
…確か、過去におじさんも、今のなずなのように激ヤセして帰宅したことがある。と、親父と忠晴が言っていたような。
で、愛の交歓で復活?って何?
そのエピソードに興味を持ってしまったのは、言うまでもない。
『それはですね、優サンも若い頃はヤンチャに戦うことがありまシテ。結果、霊力使いすぎて激ヤセしちゃった時は、翌日必ず神威さんをおうちに呼んで朝から晩まで……』
『玲於奈ぁぁっ!その話を伶士に聞かせるなぁぁっ!』
『え?何?どんな話?…聞かせるなって、もう遅いって親父!…何?何?教えて!』
隠すことはなくおっ広げて内容の冒頭を語ってしまった玲於奈に、親父は頭を抱えている。
というか、そこまで聞いちゃったらもう隠せないぞ。
気になって気になって仕方なくなるだろ!
だが、親父も観念したのか、おじさんの過去の愛の交歓について話をする羽目となった。
この話は、忠晴の父、かつての執事だった秀晴の目撃談で、親父は自分の目でしかと見たワケではない、人伝に聞いた話らしいが。



