俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


『お、おじさんと同じ?…って?!』



おじさんの名前が出てきて、思わず食い付いてしまった。



…確か、過去におじさんも、今のなずなのように激ヤセして帰宅したことがある。と、親父と忠晴が言っていたような。

で、愛の交歓で復活?って何?

そのエピソードに興味を持ってしまったのは、言うまでもない。



『それはですね、優サンも若い頃はヤンチャに戦うことがありまシテ。結果、霊力使いすぎて激ヤセしちゃった時は、翌日必ず神威さんをおうちに呼んで朝から晩まで……』

『玲於奈ぁぁっ!その話を伶士に聞かせるなぁぁっ!』

『え?何?どんな話?…聞かせるなって、もう遅いって親父!…何?何?教えて!』



隠すことはなくおっ広げて内容の冒頭を語ってしまった玲於奈に、親父は頭を抱えている。

というか、そこまで聞いちゃったらもう隠せないぞ。

気になって気になって仕方なくなるだろ!



だが、親父も観念したのか、おじさんの過去の愛の交歓について話をする羽目となった。

この話は、忠晴の父、かつての執事だった秀晴の目撃談で、親父は自分の目でしかと見たワケではない、人伝に聞いた話らしいが。