俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「で、デートって」

「わんわん!」




しゃな、れおなとケッコンするんだとさ。

もう、ダイスキすぎるんだとよ!




「え?……え?!」



もさ男と沙那が……結婚?!

人間と神様、神童とガーディアンがデキちゃうとか、やっぱりアリなの?!

親子ほどの年齢差大丈夫?!

結婚したら、どっちの世界に住むの?!

すると、俺の心の疑問にもぽめは《ダイジョブなんじゃね?》と無責任な返答をする。

なぜ、そこだけイマドキの若者風なのだ。



そして、「わんわん!」とぽめの咆哮が響く中聞いた話とは、まず、二人が初めて出会ったのは玲於奈が19歳の時で、沙那は今よりちょっと若い、人間にしたらおよそ15歳の頃で。

ぽめたちが住む世界とこの人間界は流れる時のスピードが違うし、人間は神族より成長も早くて寿命も短いため、こんな親子ほどの年の差になってしまったという。

つまり、玲於奈が歳とっておじいちゃんになっても、沙那はまだ若いままだとか。

結婚は、玲於奈がここでの生を終えた後になるんじゃないかとか……もうそれは、パラレルワールドの次元の話だった。