うまー!うまぁだぞー!
あまぁーい!
……随分と上手に飲んでるな。
コップに顔突っ込んで、何かの拍子にバシャンと倒れそうだ。
と、思ったら、ぽめはある程度減った中身のコップの端を加えて、空になったフードパックの上にわざと倒す。
フードパックの中にはこぼれたミルクティーをピチャピチャと舐めて、そこに浮かぶタピオカにがっついていた。
うまいことやるな。生きる為の知恵か。
タピオカ、マジで食ってんの?マジで大丈夫?
に、しても。元気だよな、おまえ…。
また、深いため息が出た。
「何で学校祭来たのよ……っつーか、楽しいか?」
別にクレームとかではないのだが。
ふと頭に浮かんだ疑問が、ついつい口から出ていた。
だが、そんなぼやきにも、ぽめは無邪気に「わん!」と答える。
ミルクティーが飛び散り、慌ててティッシュを取り出し、ぽめの口元をわしゃわしゃ拭いた。
おらとあるじさまは、にんげんかいだいすきだから、たのしいぜー!
しゃなは、れおなとでーとしたいだけ。
……えっ。
今の、爆弾発言じゃね?!



