俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


写真は川村にお願いした。なずなには内密で、この事情を話して。

すると『そゆのは写真部に頼めぃ。わっちは動画撮っちゃる。うひひ…』と、ノリノリだった。

写真部にももちろんお願いして。うしし…。

いろいろ楽しみで仕方がない。



「なっ、何ニヤニヤしてんだよきもい。まだお互い仕事中だろ?……行くぞ」

「あ、俺もう終わる時間だけど。そっちもだろ」

「……」



後ろめたさなどいろいろ思うところがあるのか、ヤツは俺の問いには答えず、ずんずんと先を歩く。

おいおい。……彼氏にきもい言ったな?このやろ。



そんな事を思いながらも、先日蓑島さんが口にした発言が脳裏を掠める。



『ここまで愛されているってこと、なずなは身を持って知った方がいいと思うけどね』



こんなセリフ、よくもまあ恥ずかしげもなく言えるな?さすがイケメン。こっちが照れる。

しかし、その発言の意味を捉えると、立ち止まってしまう。



(愛、ねぇ…)



……俺のあの時の行動は、単なる独占欲からくる暴挙だったと思うんだけど。

しかし、それを愛だと、その行動が愛の証だというのは。

なんだか、しっくりこないような…。