そういうわけで、次に命じられたのは、子羊の飼育と農作、赤ワインを作るために葡萄の木を育てたり……やることが多すぎる。
それを、天才魔術師であり、異世界オタクマッドサイエンティストの弓削先生に相談すると、半狂乱で喜びながら協力をしてくれた。
魔界の地質調査、水質調査、大気調査を行いどれだけの自然の力を借りれるか。それに適した土地が魔界にあるのか。
魔界に日光はない。足りないものはたくさんある。それを設備を整えつつ、魔族の魔術でどこまで補えるのか。
羊なんて、魔界にいるのか?持ち込みか?
調査と土地探し、羊探し、実際に農作を試したり、試行錯誤を重ねて時間をかけた。
果てない魔界の大地、捜索していくといるもんだ。子羊に似た家畜同然レベルの魔獣が。
どこまでも日光はないが、魔族の魔術で地を耕し、日光を与えることが出来ることを知ると、草が生え始めた。
水が湧くところを見つけると、魔術で浄水設備を動かし、そこを拠点とし、城を建てる。
こうして、魔界のスローライフは劇的に発展を遂げていく。
今となっては、子羊のステーキとサラダを食べれるようにはなった。
そして、今もなお発展中。



