俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「……怒るに決まってるじゃないですか!こんな理不尽なことないですよ!」



ここ一番で怒りを剥き出しにすると、五島さんは「ひっ!」と体を震わせている。

そんなに恐ろしいですか。

だが、申し訳なく思ってやる必要はない。人の知らないところで、あまりにも理不尽すぎる。




「サッカー部はインターハイあるから、参加要請しないでくれって……誰の差し金ですか!」



よりによって、こんなにタイミング良く。

何故そんな要らない手回ししようとするのか…!

上の者…!



「いや、その」

「野球部はいいけど、サッカー部はダメって何すか?…野球部だって南北海道大会あるでしょう!なんすかその基準、なんすかその差別!誰の差し金だ!」

「そ、それは、あなた達のマネージャーよ」

「……」

「れ、例年のしきたりなんだって…」

「……」



マネージャー?

俺たちのマネージャー。

いつもお世話してくれる、支えてくれる有難いマネージャー。

感謝してますよ、もう。



……だが、しかし!それとこれとは話が別だろう!

例年のしきたりとは、何だ!