俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


何故、この仕打ち…!



こんなに憤りを感じて怒りを顕にしているのだから、もちろんそんなこと一言も聞いてない!

どいつもこいつも、俺のこと謀りやがって…!



……とは、思う反面。

なずなのあの態度は腑に落ちた。



《な、何が?何が?何もないけど!》



俺には言えない決定事項隠してやがったな?

だから、あんなに挙動不審になっていたのか。わかりやすすぎる。

けど、隠すことか?

俺の怒りは想像できたのかもしれないが、何の前触れもなしに、結局当日バレて修羅場になるかもしれないことは想像できなかったのか?

……いやいや、俺が言いたいのはそんなことではない。

まあ、俺自身、期待十分ワクワクしてたからな?

俺がショーの話を持ち出す度に、気まずかったろうに。



俺に話しづらかった内容ではあるけど。

でも、それでも話して欲しかった。



そこをも乗り越えて、壁一枚……取っ払えてなかった。



そんな自分が……不甲斐ない。



(………)



……やはり、どいつもこいつも俺を謀りやがって!

許されないわ!