そして、安村さんからその詳細を聞く。
「はっ……!あぁっ?!」
思わず、勢いよく立ち上がった。椅子がガタン!と転がるほど。
その驚愕の事実を耳にした俺は、怒りがあっという間に沸点に達したのである。
「た、橘くん?まさか怒って…」
「お、怒るだろ!普通!」
「えっ…!」
安村さんにとって俺のリアクションは想定外だったのか、一気に顔を歪めて怯えてしまった。
いや、安村さんは悪くない。わかってるよ。ごめんね。
悪いのは、あのデザイア五島…!(デザイアの意味、動画見せて貰ってわかりました)
「お、おいおい、伶士。急にキレるな。落ち着け落ち着け」
「そうだそうだ。ただのファッションショーだろ。ただの役どころだから、気にするなよ。誰も変な噂しな……」
「……気にするに決まってんだろ!」
突然の俺の剣幕に、慌てて宥めてくる颯太と陣内を振り切って、怒りのあまり、俺はズカズカと教室を出る。
内装企画書?そんなの後だ!後!
「た、橘くん待って!どこ行くの?」
「お、おーい、伶士!」



