俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「これは、しゃちょーの愛の証だってさ。ぷぷっ。しゃちょー、毎日来てんのにね。そっちの方が愛感じるけど。おっさんの愛。ぷぷっ」

「……」

おっさんの愛?普通にきもっ。

でも、うちの親父にそんな気遣いの心があるとは、気付かなんだ……こまめなところ、あるんだな。

変に感心しながら、ギャラリーの写真を見続けていると、一枚の写真に目を留めてしまった。



「これ…うちの庭?」

「あ、そうみたい。全然覚えてないんだけと」



俺も覚えてない。うちの庭での集合写真のようだ。

そこには、おじさん、親父にうちの母さん、柊斗さん。

その傍には、子供が四人。

…ひょっとして、これ。俺、曈真くんにうちの兄貴。

そして、リラ…なずな。



子供連れでうちに集まった時の写真だったんだろうか。



「これも、しゃちょーが持ってきてくれた。忠晴さんが撮ってくれたんだって」

「へぇ…不思議。俺たち小さい頃一緒に遊んでいたなんて。覚えてないのに」

「ホント」



並べられたフォトフレームのギャラリーを、改めて視界に入れる。

おじさんの笑顔のように、温かい思い出たち。