俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「おおぉぉ。これ、おじさんとおまえの写真?」



枠に収められている写真は、おじさんと幼女。

サラサラロングヘアの少女を、若かりし頃のおじさんが抱っこしている。二人とも笑顔の写真。

少女はなずな。堀が深くて、日本人の顔ではない。…俺の記憶の中のリラだ。

こうして見ると、リラ=なずなだということを改めて実感する。



だが、写真はひとつではない。

いくつものフォトフレームが並んでいるその様子は、もう個人ギャラリーのようだ。

覗き込んでみると、他には制服姿の菩提さんと三人で撮ったかしこまった記念写真や。

親父や柊斗さんとのスリーショット。……若い。

あの白塗りパパ…ごほん、ママやあのヤクザの木嶋さんらしき人、他にも知らない顔の人たち大勢との集合写真。ここにも親父と柊斗さんいる。

飲み会の写真、キャンプの写真……その数はいくつもあって。

どの写真も、おじさんは愛溢れた笑顔だった。



「これね、しゃちょーが持ってきたんだ」

「親父が?」

「うん。うちの親父、大勢でいるの好きだからって、病室で一人でいる時も寂しくないように、ってさ」

「へぇ…」