俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


「おいおい。おっさんの寝顔そんなに見つめて、なんか楽しいか?」

「……」



なずなに突っ込まれてしまった。

確かに。俺の胸中を知る由もなかったら、そういうことになるね…。

恥ずかしさ誤魔化すために、気を取り直して咳払いをしてみた。



「今日は顔色いい方かなー…」



と、なずなが言いかけたその時、ガシャンと物音がした。

同時になずなが「わっ」と声を上げて後方に振り返る。

腕に何かが当たってひっくり返してしまったようだ。こっちに背を向けて慌てて手を伸ばしている。

その様子を覗き込んでみる。



「何それ。写真?」

「あ、うん」



なずなが手にしているのは、フォトフレームだ。中には写真も入っている。

その奥をよく見ると、他にいくつものフォトフレームが並んでいて、興味を引いた。



「え、写真?見せて見せて」



そっちへ赴き、なずなの手からフォトフレームを受け取る。

「たいしたもんじゃねえぞ?」と、なぜか照れ臭そうにしてるけど。