久遠は下げていた頭を上げると、

私にゆっくりと近づいた。

そして私の体を包み込んで、

私の唇に、柔らかな彼の唇が触れる。

(幸せすぎて、よくわからん。)

前までは、絶対に思わなかった言葉。

そんな事を考えながら、

久遠と私は彼氏と彼女になった。

「ねぇ久遠…。」

「ん?」

「大好きっ」

久遠の目が開かれていくのがわかる。

「俺も」

そう言って、久遠はニヤリと笑った。


【久遠&美緒 END】