私はーーまんまと引っかかった。
恋に駆け引きは必要不可欠。

利用してーーーー地獄に送ってしまえば、終わるはずだった。


だけど、まさか。

私が負けるなんて思わなかった。




地獄は、冷たかった。




地獄に一緒に落ちていく私が目にしたのはーー。

私を喰らう青鬼だったーー。




私を食しながらーーーー
青鬼は泣いていた。






数滴ーー私の頬を濡らしたもの。



私達ーー
違う出会い方をしていたらーー
再生した後の未来、幸せになれただろうか。



切ないなーー。


悲しいなーー。



私は微笑みながら、





その生涯を終えたーーーー。











花sideEND