俺はいつ死んだーー?


自分が死んだ記憶も、
自分の葬式も、
何もかも、覚えが無かった。


いや、初めからーー俺はまだ、死んで居ないかも知れないまで思った。


「花、時の番人なら聞かせて。
俺はいつ死んだの?」



一瞬で彼女の顔は曇った。




「それはーーーー、何?急に死ぬのが怖くなったの?
あの先で、私を待つんじゃなかったの?」



酷く焦った様な、花の表情。


ハッ、と気づいてしまった。



俺は、花畑を凝らして見た。



花畑なんかじゃないーー。

腐った匂いが充満してる場所に、枯れた花。
壊れかけた橋が見えた。

あの橋から落ちたら最期ーーーー。


ここは"地獄"だと思った。