君が消えたら、
俺もきっと消えるーーーー。

どうせ消えるなら、同じ場所に
消えたいーー。


幽霊な俺と
幻の花。




「俺達は、同じ場所には
行けないのかな?
幽霊な俺と、俺が作り出した幻の花と
同じ場所には行けないのかな?」



こんなに不思議なことが起こるんだから。
奇跡はあと1つ、神様は俺達に
味方してくれてもいいはず。


1つ目の奇跡ーーーー。



花がこの世に存在した事。


花は俺が作り出した幻想の1つに
過ぎないからーー。



2つ目の奇跡はーーーー。


君に逢いに行けたこと。
逢いたいと願った。
待たせてばかりで、ダメな俺。
自ら、動いて逢いに行けたのは
紛れもない"奇跡"だった。




逢いに行けただけじゃなくてーーーー
0時を過ぎても朝を迎え無かったこと。



「もし、3度目の奇跡があるとしたらさ、私は青とずっと一緒に居たい。
同じ場所に一緒にいきたい」



一緒にいこうーーーー。


だから、俺は彼女を抱きしめた。



始まりは、警戒心から始まった。


今は、心を開いてる。








"そっちに行かないでーー"




ーーーー!!
聞きなれた声。


それは、知ってる声。





ギュ、と腕に抱きついた花が、俯いた。


その顔が見えないーーーー。



「大丈夫だよーー私が連れてってあげるから」




「今日は、私に付き合って」



君は時々、不思議なことを言う。
だけど、それは全て辻褄が合う話だった。


意味を確かに持っていたーー。