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3日目になろうとしていた23時。

部屋に1人な俺。

"また明日逢いに行くね"ーーーー。





いつも、俺が待ってる側。

君はどんな気持ちで、俺に逢いに来て居たのだろうか。



幻だった君とーーーー


幽霊だった俺。




3日目になろうとしていた時刻。



俺は立ち上がった。




「ーー今度は逢いに行くから待ってて」



いつも、逢いに来てくれた彼女。



今度は、俺が逢いに行く番。



俺は走った。




23:10分、当てもなく走った道。





週末の街は、ずっと輝いていた。



そうだよ、まだ学生だったあの頃。
1番輝いていたーー。


行きたい学校、猛勉強して受かったあの日。
友人と笑いあったあの日。


1番インパクトが強かったのは、君に出会えた"奇跡"。


1日目、君を警戒していた時期。

君はどんな気持ちで
俺に逢いに来た?


幻が嘘にならない様に、たまたま会いました、みたいに装ってきた彼女。



邪険に扱ってしまったあの日ーー。


過去に戻って過去の自分に怒りたい。
わがまま言うな、って言いたい。







23時30分。


あと30分。


名前の無い君をどう探したらいい?



「名前なんか無いよ」




幻だったからーーーー。
気の利いた名前も付けてあげれなかった俺は、とことんバカだ。

「名前つけてよ」



冗談だと思っていたあの日。

名前の無い君は、どんな気持ちだったのか。