「じゃあ、その子が今どうしているか、確認ができれば大丈夫なんですね?」


「あぁ。そうだね」


「わかりました」


猫田さんはうなづくと校長室の出窓へと歩いていった。


「怜美さん、このカーテンを外してくれますか?」


言われて我に返ったように猫田さんの後を追いかけ、言われたとおりカーテンを外した。


それで飯田校長の絵画を包み込んで手に持つと、校長室を後にしたのだった。