「この人、いつ亡くなったのか知ってる?」


「たしか6年前じゃなかったかな? 友達のお兄さんが鈴木くんと友達だったみたいで、1度そういう話を聞いたことがあるの」


さすが情報やの雪だ!


人脈が多いから私なんていなくても昼休憩も楽しく過ごせているのかもしれない。


怜美は後ろにくっついてきていた猫田さんへ振り向いた。


そしてお互いに小さくうなづきあう。


これで相手が誰なのか絞ることができた。


問題はあの足の速さだ。


あれだけ逃げ足の速い彼をどうやって呼び止めるか。


だけど怜美にはある考えがあった。


ここは学校。


そして鈴木くんは学生のまま死んでしまった。


ということは、生徒ならたいていみんな反応してしまう、アレを使えばいいんだ!!