「君みたいに見える人が見たらすごくビックリすると思います。それにかくりよから脱出したということで、責任者の僕が何らかの罰を受けるかもしれない。早く3人を連れ戻さないと。あぁ、でも気にしないで。君はまだ小学生だし、責任はないので」


まくし立てるように言われて背中に汗が流れて行った。


微笑んでいる猫田さんは実はとても怒っているんじゃないだろうか。


「あ、あの……よければ私も手伝います」


「え、いいんですか!?」


待ってましたと言わんばかりに声を上げる猫田さん。


「はい。私見えるみたいだし、元はと言えば私のせいですし」


「よかった。じゃあさっそく探しに行こきましょう!」


猫田さんは怜美の手を掴み、大またに歩き出したのだった。