ビックリしたといいながらも猫田さんはやっぱり怒っている様子ではない。
「それから、扉の向こうのことですが、かくりよの世界になっているんです」
「かくりよ?」
初めて聞く言葉だった。
「そうです。この世ではないって意味です」
「この世じゃなかったら、あの世ってこと?」
この世、あの世については物語を読んで知っていた。
あの世とはつまり、死んだ人たちがいる世界のことだ。
「そうだですね。この扉はかくりよと繋がっています」
猫田さんの説明に怜美は目を見開いた。
そんな扉が自分の通っている小学校にあるなんて思ってもいなかった。
「僕はかくりよの世界の責任者なんです」
「あの世にも責任者がいるの?」
「はい、何人も。あの世の秩序を守るために」
猫田さんの話はどれも驚きばかりだ。
あの世が実在していたことも、あの世に責任者や秩序があることも怜美は知らなかった。
「で、でも、あの世ってことは猫田さんも幽霊なんだよね? どうして私に見えるんだろう?」
「それから、扉の向こうのことですが、かくりよの世界になっているんです」
「かくりよ?」
初めて聞く言葉だった。
「そうです。この世ではないって意味です」
「この世じゃなかったら、あの世ってこと?」
この世、あの世については物語を読んで知っていた。
あの世とはつまり、死んだ人たちがいる世界のことだ。
「そうだですね。この扉はかくりよと繋がっています」
猫田さんの説明に怜美は目を見開いた。
そんな扉が自分の通っている小学校にあるなんて思ってもいなかった。
「僕はかくりよの世界の責任者なんです」
「あの世にも責任者がいるの?」
「はい、何人も。あの世の秩序を守るために」
猫田さんの話はどれも驚きばかりだ。
あの世が実在していたことも、あの世に責任者や秩序があることも怜美は知らなかった。
「で、でも、あの世ってことは猫田さんも幽霊なんだよね? どうして私に見えるんだろう?」



