俯いたわたしの顔を山吹が覗き込む。
「あ、ありがと。助けてくれて!」
「・・・・・・」
改まってお礼を言うのが恥ずかしくて吃ってしまった。
余計顔が熱くなった気がする。
その顔を山吹はまじまじと眺めた。
それからわたしの耳にそっと触れた。
「なっ何?」
「・・・耳まで真っ赤にして、とても可愛らしいですね」
「なぁっ」
思わず山吹の手を振り落とした。
このタイミングで「可愛い」と口にしてわたしに追い打ちをかけてくる。
しかも嬉々として。
「さっき菖蒲さんに紳士がすることじゃないって言ってたけど山吹だって主人にすることじゃないと思うわ!」
「何言っているんですか。大切な主人をセクハラ野郎から守ったでしょう」
「それはそうだけど!」
「じゃあ何です?よそよそしくして欲しいんですか?」
「それは絶対に嫌」
「だったら諦めてください。私はこうなんです」
「あ、ありがと。助けてくれて!」
「・・・・・・」
改まってお礼を言うのが恥ずかしくて吃ってしまった。
余計顔が熱くなった気がする。
その顔を山吹はまじまじと眺めた。
それからわたしの耳にそっと触れた。
「なっ何?」
「・・・耳まで真っ赤にして、とても可愛らしいですね」
「なぁっ」
思わず山吹の手を振り落とした。
このタイミングで「可愛い」と口にしてわたしに追い打ちをかけてくる。
しかも嬉々として。
「さっき菖蒲さんに紳士がすることじゃないって言ってたけど山吹だって主人にすることじゃないと思うわ!」
「何言っているんですか。大切な主人をセクハラ野郎から守ったでしょう」
「それはそうだけど!」
「じゃあ何です?よそよそしくして欲しいんですか?」
「それは絶対に嫌」
「だったら諦めてください。私はこうなんです」



