「会議の資料置いておきますね。」


会議まであと10分。

資料はどう見えも5cmの厚みがある。


さらに中身は数字ばかりの難しい内容で、
きちんと読んでも、私の頭には入ってこなかった。


会議が始まると怒涛の質問や、指摘が始まる。


「ここの数字はどうしてこうなってる?」

「あ、えっと…確認します。」


佐伯さんはあの短時間で、資料の内容を把握しているようだった。


頭の出来が違うというか
なんというか…


天才ってやっぱり本当にいるんだなぁと思った。


凄すぎて、ため息が出た。