「熱でもあるの？鈴奈？」



すると、人間とは思えない速さで-------



私がそういうのとほぼ同時に、突如鈴奈が私の背後に回り、抱きしめてきた。



状況がよく理解出来ていない私をよそに、私の腹部あたりに巻きついていた鈴奈の手は私の体を這うように首元へと移動した。



瞬間。



「すず･･･あっ･･･」



鈴奈が物凄い力で、私の首を絞めてきた。



息が出来ない。



指が喰い込み、首の肉が破れ血が滲む。



「ん･･･うぅ、あああっ･･･！」



必死にその手を解こうとするが、信じられない程びくともしない。



次第に声が出しづらくなり、やたらうるさい無意識の喘ぎ声も小さくなりつつある･･･。



「苦しい･･･鈴奈ぁ･･･。」



もはや私には、縋る以外逃れる手段は見つけられなかった。



「痛･･･や･･･めて･･･！」



もはや私の体は、持ち上がっている。



じたばたする力すら入らない。



視界がぼやける。



自分の意思での制御が効かない、ロボットになってしまった様だ。