昼食を終えてから再び裕一郎の車に乗り、2人は都内にある大手ショッピングモールの『ミッドシティ』にやって来た。


「わぁ~!」


 初めての“そこ”は自動ドアをくぐった瞬間からどこを見てもキラキラと輝いており、恋幸は先ほど自身が「裕一郎をときめかせる100の方法」について考えていたことなどすっかり忘れてあちらこちらに目をやる。

 明らかにそわそわ・わくわくした様子の彼女に対し、裕一郎は相変わらずの無表情で「見たい場所はありますか?」と問いかけた。


「あ、えっと、」
「……? はい」