くるみちゃんっ!


私は大きく手を振った。



「!」



渋谷君っ!


何で渋谷君までっ?



「里菜ごめん! 渋谷も一緒に行きたいって...」


『もちろんっ! 全然OKだよっ!』



逆に楽しくなりそうっ!


私は2人に微笑んだ。


本当は、わかってる。


くるみちゃんが私のために今日誘ってくれたこと。


心配、させてしまっていること。


全部わかってる。



「如月も誘ったんやけどなぁ。来られへんゆーてたわ」



ズキンッ...


あぁ...まだダメだ...私、まだ如月君のこと好き。


くるみちゃんは慌てた様子だったけど、大丈夫だよ、と伝えるために私は無理やり笑顔をつくる。