「話は以上だ。これ以上お前に話すことはない。いいか、最後にもう一度言うが人間界に帰りたければ特級悪魔の兄弟たちと良好な関係を築け」
「…はぁ」
いろいろとおかしなことに頭を抱える私なんてもちろん無視して自称魔王がそう冷たく言い放つ。
私はそんな自称魔王に締まりのない返事をした。
コンコンッ
僅かにだがものすごく遠い大きな扉の向こうから扉をノックする音が聞こえる。
「入れ」
自称魔王はその音を聞くと扉の向こうにそう冷たい声で声をかけた。
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