こんな性格ひん曲がっている奴らとどうやって〝良好な関係〟なんか築けるのさ!
ヘンリーに中指でも立ててやりたい気持ちだが、私はそれをグッと堪えて笑ってみせた。
そして本音が出てしまう前にさっさとその場を後にした。
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「…」
はい。上から水がくるよ。
そう思って左に避ける。
ザァァァ!
すると次の瞬間先程私が居た場所には泥水が上から降っていた。
先程と引き続き今日も勘が冴えている。
「…」
はい。また来まーす。
ザァァァ!
こうやって上からの泥水を避けながらバイト先へ向かう放課後もある意味では日常で日課になってしまった。
こんな日常望んでなどもちろんいなかったが。



