「人間のくせにあの状況で働き口見つけて働き出すとかすげぇ根性と行動力だよな。笑える」
そんなギャレットなどお構いなしに本当おかしそうにエドガーは笑う。
その表情はまるで新しいおもちゃを買い与えられた子どものように無邪気だったがどこか邪悪さがあった。
「本当にそう思うよ、エドガー。ギャレット、あの人間の生活面はどうだ?」
「はぁ、生活面ねぇ」
エドガーの言葉を肯定したあとヘンリーはギャレットの方へ話を振る。
するとギャレットは大きなため息を一つついて話を始めた。
「あのボロ小屋に付けた小型カメラによると随分充実した生活を送っているよ。これもナイトメア様々だろうね。部屋は驚くほど綺麗な上に生活に必要なものも揃っているし、何よりナイトメアで使われていた家具一式が揃っていることが許せない!俺も欲しい!」
最初こそ淡々と話していたギャレットだったがどんどんそこへ私情が入り、熱を帯びる。
そして最後にはギャレットは大きな声で叫んでいた。



