sideミア
咲良はユリアに採用された後少しだけ働いて「ちょっとだけ一瞬帰らせてください。1時間以内には必ず戻ります!」と言って一旦帰った。
「全くミア…いいえテオも無茶をするんだから」
忙しい時間も終わり、少しだけ事務所で休憩しているとユリアが困ったような顔をして私…いや僕を見つめた。
「昔からのよしみでしょ?大目に見てよ」
「もちろんよ。アタシ美少年には弱いもの」
僕がにっこりと笑うとユリアも呆れたようにだが同じようににっこりと笑う。
「全くそれにしても大変ね、テオも」
「まあ、これが仕事だからね」
僕はユリアにそう言われても特に何とも思わずにただ笑ってみせた。