The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜







「早いね、ヘンリー」

「そうか?咲良も今日は早いな?バイトは?」

「今日はもうないよ」

「そうか」


いつものように自分の席に着くとヘンリーと世間話を始める。

今でこそ何も考えずに楽しくヘンリーと会話ができるが、最初のヘンリーは腹で何を考えているか分からず探り探り話していたんだよね。

いや、今でも十分腹黒そうだけど。


『まずは俺だな。昨日も言ったがもう一度。俺の名前はヘンリー・ハワード。ハワード家の長男だ』

『そうか。咲良が我が家に来ることを聞いて人間界の料理について調べ、作ってもらった料理だったのだが、残念だ。ふるさとの味が恋しいだろう?』

『人間。俺の弟たちに何をした?お前はできる限り苦しんで死ね』


今までのヘンリーのことを思い浮かべて思う。
多分一番酷い目に遭わされてきた相手はヘンリーだわ。