最初の頃のクラウスからは想像もできない姿だ。
いや、今でも遊び人オーラは相変わらずなのだが、私に真摯である姿とか。
最初の頃のクラウスはそれはもう薄情で遊び人で多分兄弟の中で一番苦手な部類だった。
『はいはーい。次僕ね!四男のクラウス・ハワードだよ!いろいろ仲良くやって行こーね!夜とか特に!』
『じゃあ僕これからクラブで可愛い女の子たちとオールだから。あ、咲良も一緒にどう?すっごく楽しい…』
『ええ?僕の恋人だよ?なりなくてもなれない子たちがたくさんいる特等席だよ?嘘ついてない?』
うん。やっぱり普通に苦手だったわ。
仲良くなる前の最低なクラウスを思い浮かべて私は思わず苦笑いを浮かべた。
「何何?どうしてそんな顔しているの?」
そんな私の変化にクラウスはすぐに気づいた。
面白くなさそうに私を見つめている。



